NEWS おしらせ

温泉むすめプロジェクトとは(2022年6月12日更新)

新しく温泉むすめを知っていただいた方のために、当プロジェクトについてまとめさせていただきました。
※一部説明不足なところがありましたので加筆・修正しました。(最終更新:2022年6月12日)



◆温泉むすめプロジェクトとは
 温泉むすめは、アニメや漫画、キャラクターや声優などのIP(IP:Intellectual Property)を通じて、日本全国の温泉地や地方都市の魅力を国内外に発信するために作られた「地域活性化プロジェクト」です。

 具体的には全国の各温泉地をモチーフとした想像上の二次元キャラクター(人ではなく架空の神様)を制作し、コミックやノベル、アニメーション、音楽など多面的な展開を実施。全国の温泉地に任意でキャラクターを利活用(温泉地がキャラクターを使う場合はロイヤリティ&ライセンス費用など一般的なIP利用にかかる費用をすべて無償で提供)いただきながら、キャラクターを演じる声優による現地ロケやトークイベントを温泉地で開催することで温泉地や地域の魅力を幅広く伝え、現地への来訪を促進することを目的としたプロジェクトです。
 ※補足しますと、一般的にキャラクターIPを使用する場合は、グッズ制作の実費費用の他に、製造数や販売価格に応じたロイヤリティや初期費用にあたるライセンス費用が発生し、利用する側に大きな金銭的な負担や煩雑な手続きが必要です。そんな諸々の費用を無償かつ簡易的な手続きで提供している民間企業発のキャラクターIPは、国内にほぼありません。また、希望する事業者に対して提供している等身大パネル等の公式グッズも、送料込みで安価に提供しています。

 その他の特徴として、現地への来訪を最大化するために、東京・秋葉原などの都心部では関連グッズを販売せず、ネット通販も禁止し、一人でも多くの方に現地に足を運んでいただくことを目的としています。また、温泉地で販売している関連グッズも1業者1アイテムまでの取り扱いに留めていただき、出来るだけ温泉地内を回遊できるようにと、温泉地を楽しむことに特化したルール作りをしております。なお、販売しているグッズや配布するノベルティも温泉地の意思で制作及び販売、配布をしておりますので、我々がキャラクターを押し売りをすることはありません。
 また、現地の要望を受けて、キャラクターの設定や意匠を変更することもございますが、これも地域と共に歩むプロジェクトならではと考えております。
 さらに要望のあった温泉地とすぐに向き合うことができるようにするために、オールライツを自社のみで管理し、意思決定が遅くなる製作委員会方式を取らずに、一社提供で自社運営しているのも特徴です。また、温泉むすめプロジェクトへの参加も脱退も温泉地の意志でいつでも自由に行うことができます。

 運営会社は2017年に内閣府からクールジャパン企業に選ばれ、キャラクターたちは有馬温泉、道後温泉、湯村温泉、南紀勝浦温泉、飯坂温泉、小野川温泉、鳥羽温泉郷、松島温泉、層雲峡温泉、湯原温泉、奥津温泉、湯郷温泉、三朝温泉、塩原温泉、玉造温泉、松江しんじ湖温泉、尖石温泉(台湾・新竹県)などの17の国と地域の観光大使および温泉大使を拝命しています。

 なお、各省庁や自治体、各企業、温泉地や各店舗から、国費や補助金、協賛金などの費用を一切いただいておりません。あくまでも応援の意志だけ頂戴しており、温泉むすめ事業自体はスタッフ数名でボランティアに近い形で運営しています。

◆立ち上げの経緯
・全国の観光地に再び活気を取り戻したい
 2011年3月に起こった未曽有の大災害「東日本大震災」によって、温泉むすめを運営する株式会社エンバウンド代表の橋本の故郷である福島県は多大な被害を受けました。その爪痕は未だに心の奥深くに残っています。
 そんな震災の被害のあった福島と東北に再び活気を取り戻すためには、一人でも多くの観光客が現地を訪れることが必要です。
 多額の補助金で一時的に潤ったかのように見えた福島県ですが、お金の力だけでは人々の傷を癒すことはできませんでした。その証拠に未だに海外からの観光客は福島県を避ける傾向があります。

 よって、実際に観光客や県外の方々が福島や東北に足を運ぶことが、現地の人たちの心を癒し、元気づける唯一の手段になります。
 その手段として、若者に人気の二次元キャラクターを活用し、全国を網羅的に盛り上げることを目的に2016年にキャラクターコンテンツによる地方活性事業「温泉むすめ」を立ち上げました。

 2019年12月から3か月間、東北の61箇所を対象としたスタンプラリーを行いましたが、ファンだけでなく、現地の方々からも大変好評をいただいており、「震災以降、初めて東北が一つになれた気がする」という有難いお言葉を頂戴しました。

 これからは東北だけでなく、日本全国で集客や低い知名度に困っている地方の観光地を盛り上げ、日本全体を活性化することが目標です。

・海外から見る日本の文化的価値と将来性
 代表の橋本が2009年に立ち上げた「美人時計」の海外展開のために台湾やフランスに在住していた頃、日本が海外に誇れると思っていた電化製品や自動車をはじめとする「モノづくり文化」や「技術大国日本」について、多くの外国人たちはすでに【過去のもの】と考えていました。

 いまや電化製品であれば韓国や中国の新興企業、技術といえばアップルやグーグルなどの「情報技術(IT)」が重宝されています。そんなガラパゴス化した日本を海外から俯瞰して見たとき、どの国にも絶対に負けない独自のカルチャーがありました。
 それが、【漫画とアニメ】などのサブカルチャーでした。

 例えばフランス人の若者はキャプテン翼を見てサッカーを始め、ドラゴンボールの孫悟空に憧れて、かめはめ波の練習をしていました。また、弊社にいる台湾人のスタッフも、日本のアニメや漫画で日本語を勉強し、日本に留学に来て、今や立派なアニメオタクになっています。
 このように世界に誇れる日本文化や日本の象徴は、今やアニメや漫画、原宿やアイドル、秋葉原やコスプレなどの【サブカルチャー】であることが世界の常識となっています。

 この世界の常識でもあり、今後さらなる盛り上がりが期待できるサブカルチャーを活用した地方活性に関わるビジネスを創出したいと考え、全都道府県に存在する観光資源である「温泉」のキャラクター化を思いつきました。



◆どんな物語?
 各温泉地の源泉から生まれる下級の神さま「温泉むすめ」たちが、温泉文化を盛り上げ、自らの温泉地をPRするためにアイドルとなって日本一の温泉むすめを目指す、という物語です。

 神さまではありますが、彼女たちは人間の目に見える存在です。人間と同じように赤ん坊として産まれ、温泉の源泉のように地域の人たちに大事に守り、育ててもらいながら、人と同じように歳を取っていきます。特別な力もほとんどなく、唯一使える神通力は鳥居と鳥居の間をワープできる「お社渡り」という能力のみ。
 温泉むすめたちはこの力を使って東京・お台場にある『温泉むすめ師範学校』に通い、放課後は地元に帰って温泉街の手伝いをしたり、イベントに出張したりと温泉地の広報活動をする日々を送っています。ゆくゆくは神様として神階が上がることで、温泉地の指導者のような立場となり、さらに地元に尽くせるようになりたいと頑張っています。(神階があがるタイミングは温泉むすめそれぞれ)

 なお、温泉とお酒は切っても切り離せない関係のため、年齢不詳である神様であればお酒は飲めるだろうとして神様設定が考案されました。

 詳しくはこちらのワードページをご覧ください。



◆どんなアイドル?
 温泉むすめたちは、ユニットを組んで(一部はソロで活動)アイドル活動を行っています。

 メインとして活動しているのは「SPRiNGS(スプリングス)」という、個性的な9人が集まった音楽性豊かなユニットです。他にも高いポテンシャルを持つ精鋭で構成され、圧倒的パフォーマンスを誇る「AKATSUKI(アカツキ)」。非常に仲良しな親友同士が組んだ、王道アイドルポップス路線の「LUSH STAR☆(ラッシュスター)」。カリスマ・黒川姫楽の人望に惹かれて集まり、ゴシックな世界観を構築する「Adhara(アダーラ)」。学校のちょっと落ちこぼれだが人気のあるメンバーが揃う、「可愛い」をつめ込んだ「petit corolla(プチコロ―ラ)」。楽しいことやお祭りが大好き、昭和がテーマの「OH YOU LADY?(オーユーレディ)」など、現時点では合計6つのユニットがCDリリースやライブ活動を行っています。

詳しくはこちらのミュージックページをご覧ください。

  

   

 また現在は各温泉地との連携が進んでいることもあり、キャラクターごとのソロ楽曲制作にも力を入れています。まずはSPRiNGSのメンバーから、徐々に曲数を拡充させていく予定です。

最新情報はこちらのニュースページをご覧ください。

   

◆現在の活動は?
 温泉むすめの活動の一つとして、キャラクターを演じるキャストが出演する音楽ライブがあります。メインユニットである「SPRiNGS」だけでなく、その他のユニットやソロ、全温泉むすめの中から選抜した「ゆのはな選抜」などのライブを行い、プロジェクトを盛り上げています。

 2018年にはサマーソニックに出演。2019年12月開催の音楽ライブでは、3Dキャラクターとキャストによる次元を超えたハイブリッドなライブも行いました。

詳しくはこちらの紹介ページをご覧ください。

 2017年12月に開催された温泉むすめセカンドライブの模様が、2018年4月発売のブルーレイディスクに収録されております。メインユニット「SPRiNGS」の初期メンバー9人が初めて揃った最初で最後の貴重なライブの模様が収められています。

詳しくはこちらの紹介ページをご覧ください。

 

 次にキャストが登壇するイベント「温泉むすめ師範学校 課外活動」が、都内及び地方都市で行われています。内容は、キャラクターのミニドラマを披露したり、観客と一緒に温泉や温泉地のことを楽しく勉強する、学習型バラエティとなっています。他にもミニ音楽ライブ付きの地方イベント「SPECIAL YUKEMURI FESTA」をこれまでに神戸、仙台、別府、松山、札幌、湯村などで開催し、プロジェクトを通じた現地への送客を少しずつ実現してきました。

詳しくはこちらのイベントページをご覧ください。



 また、地方創生を望む企業とのコラボレーションも積極的に行っています。新宿発のロマンスカーを貸し切っての箱根ツアー(協力:日本ユニシス&小田急グループ)。有馬温泉を舞台としたリアル謎解きゲームの開催(協力:神戸電鉄)。Jリーグ試合でのライブ披露(協力:大日本印刷)など、ファンの温泉地来訪をより充実したものにするため、業種やジャンルを問わず多くの企業とパートナーシップを結んでいます。

 他にもキャラクターの3Dモデルを活用した配信型のバーチャルトークイベント&ライブを実施。さらに、プロジェクトや温泉地の情報を現地に馴染みのある声優と共にバラエティ形式で発信するYouTube専用の自主制作ラジオ「こちら温泉むすめ観光案内所」も配信しています。

詳しくはこちらの温泉むすめ公式YouTubeをご覧ください。

 

 上記のような様々な取り組みによって、各温泉地でのプロジェクトの認知度が高まりつつあり、全国各地でキャラクターの等身大パネル設置や限定グッズの販売が進んでおります。

詳しくはこちらの等身大パネル一覧ページや、温泉地からの手紙ページをご覧ください。



◆温泉むすめの物語は?
 物語やキャラクターをより楽しめるコンテンツとして、毎週水曜日に1コマ漫画を掲載。加えて「SPRiNGS」の物語をウェブ漫画にて連載していいます。また、コミックやドラマCD、ノベルも発売されており、そこで温泉むすめのはじまりの物語やメインユニットのキャラクターについて知ることができます。
 さらに公式HPにて、ユニットやキャラクター個々の物語を小説形式で掲載する「温泉むすめ伝」もスタート。温泉むすめの世界観をアップデートしています。

ドラマCD
ノベル
コミック
温泉むすめ伝

 

◆温泉むすめの特徴は?

 温泉むすめの最大の特徴は約3,000ヶ所あるとされる日本の温泉地の中から選んだ約120のキャラクターが存在し、そのすべてがイラストレーターと担当する声優が別々になっていることです。多くのクリエーターや声優の方に温泉むすめに参加いただくことで、皆さんで温泉地を盛り上げたいという願いが込められています。
 他にも楽曲や衣装、ダンスのクオリティにこだわり、衣装制作はAKB48グループのオサレカンパニー、ダンスもアイドルの振付を多数されている一流のコレオグラファーの方々にお願いしております。楽曲も同じく一流の作家陣が担当しています。



◆温泉むすめの今後
 温泉むすめは「地方活性」や「地域創生」をミッションとして掲げ、今後も日本全国の地方都市や観光地を盛り上げるために、withコロナ時代の安全安心を確保したローカルに特化したエンターテイメントおよび旅行体験を、自治体や企業、各温泉地の皆様と連携しながら進めています。
 一過性のブームで終わってしまうことが多い、アニメやゲームがコンテンツの主体ではなく、しっかりと地元や地域に根付いた地道な活動を続けていきます。

詳しくは代表のこちらのインタビューをご覧ください。

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温泉むすめとは?

温泉むすめとは、全国各地の温泉をキャラクター化して、
アニメーションや漫画、ゲームなどのメディア展開を行いつつ、
ライブ・イベントで全国行脚して日本中をみんな一緒に
盛り上げちゃおうというプロジェクトなのじゃ!

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